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展覧会情報

NAMコレクション2025 第Ⅱ期

コレクション展示室

開催期間2025年8月2日(土)~ 2025年10月7日(火)

信州出身の作家たちや、信州の風景が描かれた作品を中心に形成された長野県立美術館のコレクションから、一年を通して、洋画、日本画、工芸等さまざまなジャンルの収蔵品を展示します。

2025年の第Ⅱ期では、国立美術館コレクション・プラスを活用した特別展「マルセル・デュシャン+松澤宥 ーオブジェの誕生と消滅ー」と、今年迎える終戦80年の節目を契機とした特集展示をおこないます。




▶概要 ・ 見どころ

国立美術館 コレクション・プラス
「マルセル・デュシャン+松澤宥 ーオブジェの誕生と消滅ー」
「国立美術館コレクション・プラス」は国立アートリサーチセンターと国立美術館による取り組みで、全国各地の美術館に国立美術館のコレクション 1 点または数点を貸し出し、当該美術館のコレクションと組み合わせて展示することで、より充実したコレクション展の実施を目指すものです。

今回当館は、京都国立近代美術館から美術史上の重要作家のひとりに数えられるマルセル・デュシャン(1887-1968)の代表作「レディメイド」2点を借用し、2022年の当館における回顧展開催以降収集を進めている松澤宥(1922-2006)の作品とともに展示します。両者は「オブジェ」 ― 物体、客体を意味するフランス語(objet)で、美術の文脈では本来の機能を剥奪され、作品として提示された日用品等を指す言葉として用いられる、20世紀以降の美術を語る上で不可欠な概念のひとつ ― というキーワードによって結ばれます。美術におけるオブジェの誕生の契機となったデュシャンと、「オブジェを消せ」と啓示を受けたことで物質を伴う制作から脱逸してゆく松澤との作品を通じて、二人の実践とオブジェを巡る関係を考察します。

■ 特集 終戦 80 年
1945年の太平洋戦争終結というひとつの歴史的事実を中心に、美術を通して戦争を見つめます。いつの時代にも、その社会情勢が多様な芸術実践に反映されることがあります。そこには作家のときに鋭く、ときに優しいまなざしが注がれており、事実を真正面からとらえる以上に、観る者の想像力をかき立てるものになりえます。

今回取り上げるのは、日本が戦争へと向かう社会的背景をとらえた 1900年代初頭のプロレタリア美術から、長野に疎開した日本画家、経験としての戦争による影響が端的に反映された一作、そして現代からその歴史を読み直そうとする映像作品までさまざまです。それぞれの作品から、どのような 「戦争」のかたちが浮かび上がるのでしょうか。
周知のとおり、現代においても世界各地における紛争、さらには戦争も依然として止むことがなく、日々尊い命が奪われ続けています。本特集で紹介するのはごく限られた視点ではありますが、戦争という事実を改めて認識し、平和の希求へとつながる機会になればと思います。


▶主な展示作品

[マルセル・デュシャン+松澤宥 ーオブジェの誕生と消滅ー]
マルセル・デュシャン《瓶乾燥器》1914/1964年、瓶乾燥器(鉄)、H64.2cm、京都国立近代美術館蔵
マルセル・デュシャン《泉》1917/1964年、小便器(磁器)、36.0×48.0×61.0cm、京都国立近代美術館蔵
松澤宥《プサイの死体遺体》1964年、印刷・紙、38.4×26.1cm
松澤宥《プサイ箱YM》1961年、着色合板、91.0×91.0×91.0cm

[特集 終戦80年]
須山計一《労働者》1930年、油彩・カンヴァス、116.7×91.0cm
町田曲光《朝顔図》1943年、紙本着色、63.5×70.5cm
藤井光《日本の戦争美術 1946》2022年、ビデオ・インスタレーション




*会期中に関連イベントを開催いたします。詳細は 本ページ下部 または イベントページ  をご覧ください。順次公開いたします。
 イベントにご参加の場合、サポートが必要な方は こちら より2週間前までにご連絡ください。

*プレスリリースは  こちら


開催情報

会期

2025年8月2日(土)~ 2025年10月7日(火)

休館日

水曜日

開館時間

9:00~17:00(展示室入場は16:30まで)

観覧料

コレクション展(本館・東山魁夷館共通)
一般700円、大学生及び75歳以上500円、高校生以下又は18歳未満無料

会場

コレクション展示室

主催

長野県、長野県立美術館

特別協力

京都国立近代美術館、国立アートリサーチセンター

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