本館

当館について

長野県立美術館は、1966年、県民の声を受けて善光寺に隣接する城山公園内に財団法人信濃美術館として発足し、69年に県に移管されて以来、信州における唯一の県立美術館「長野県信濃美術館」として活動してまいりました。90年には東山魁夷館が開館。2021年には本館が新築され、「長野県立美術館」へと改称し、現在に至ります。

本館では、「鑑賞」「学び」「交流」「研究」という4つの柱を軸に、郷土作家の作品・信州の風景画を中心とした近現代美術の収集とコレクション展や企画展の開催、美術団体などへの作品発表の場の提供、多様な学習プログラムの提供、館外における交流活動、近現代美術の研究・発信などを積極的に行っております。

これらの活動を通じて、美術家・学芸員・来館者など、そこに集うすべての人びとが互いに学び合う人本意の美術館であるとともに、暮らしに文化のうるおいと創造の喜びを吹き込み、さらには美術を通じて県内外を結ぶ交流や観光の拠点となる美術館を目指します。
そして、県民をはじめとする多くのみなさまの豊かで文化的な生活と、創造性あふれる人づくりに貢献することが使命です。

長野県立美術館の4つの柱

1

多様なアートと出会い、世界観を広げる

「鑑賞」

本館および東山魁夷館において収集・保管している作品のコレクション展のほか、企画展や県下各地での移動展を通じて、多くのみなさまが近代美術から現代美術まで、質の高いアートに出会える機会を提供します。

2

アートを通じて豊かな心を育み、生きる喜びを実感する

「学び」

世代を越えて誰もが参加できるプログラムを提供するほか、来館者とアートを結ぶアート・コミュニケータの活動を通じて、アートを楽しく学ぶことができる環境づくりに寄与します。

3

他者との協働により、深く新しい視座を開拓する

「交流」

県内各地の美術館などの文化施設、美術家のグループ、また地域の観光施設などとアートを介して連携することにより、地域の拠点施設としての役割も担います。

4

美術作品などの文化資源を調査研究し、公開する

「研究」

5,500点余のコレクションを文化資源として調査研究を深めていくとともに、アートに関する最新の調査研究の成果や美術書を中心とした蔵書等のデータベースを公開していきます。

本館建築について

長野県立美術館本館の設計にあたって

最初に敷地を見た時から、善光寺から城山公園に至る恵まれたロケーションの中で、建物が突出することなく風景の一部となるよう、ランドスケープと建築を一体的に計画する「ランドスケープ・ミュージアム」として実現することを考えていました。

その後、ワークショップ等を続ける中で、県内の美術団体や利用者の声として、「作品の鑑賞」はもちろんのこと、自分たちでも多目的かつ自由に利用できるスペースが欲しい、との声が多くあることに気づきました。

一方で、県立美術館としては、旧美術館では満たすことのできなかった「公開承認施設」として展示・収蔵機能の大幅な拡充という大きな目的もありました。

そこで、我々は、例のない試みですが、城山公園に開いた「屋根のある公園」と呼ぶ自由な利用が可能なスペースと、「公開承認施設」としての美術館部分とを機能上分離した上で、一体的に整備することとしました。内部での行き来は可能ですが、同時に、別々の運用も可能な計画となっています。

また、隣接する東山魁夷館も谷口吉生氏の設計により、リニューアルが行われました。以前から、二つの建物はつながっていましたが、今回の計画では、中央に共通のエントランス広場を設けると共に、水景を挟んで向かい合う形とし、より一体的な施設としています。

新しい県立美術館は、展示室や収蔵庫など美術館の主要機能をしっかりと護りながら、その外周を公園に向かって明るく開放的な共用部で囲んだ構成となっています。展示室以外のこうしたスペースを、無料ゾーンとして公園の一部のように誰でも利用できるようにすることは、当初からのテーマの一つでもありました。善光寺を望む屋上広場も、様々な利用が可能です。これから、この美術館がどのように使われていくかがとても楽しみです。

宮崎 浩

善光寺に面した開放的なファサードを城山公園より望む。

吹抜けのエントランスホールには、東山魁夷館へつながる連絡ブリッジが架かる。

東山魁夷館側から水辺テラス越しに美術館を望む。

ロゴマークについて

山や樹木が水面に映りこむ風景。それは長野の風景を象徴するものであるとともに、 東山魁夷の絵画でも多数題材となっています。新しいロゴマークは、長野県立美術館の 略称NAM(Nagano Prefectural Art Museumの頭文字)を木立に見立て、 水面に映りこんだ「水鏡」の造形として生まれました。 まさに水と緑の「ランドスケープ・ミュージアム」にふさわしいテーマとなっています。

ロゴマークデザイン  宮崎 桂

ユニフォームについて

美術館を美しく引き立てるユニフォームデザインは、ファッションブランド Mame Kurogouchiのデザイナー黒河内真衣子によりデザインされました。当館のロケーションそのものをインスピレーションソースとし、建築を取り囲む雄大な自然と、この地を愛した東山魁夷が描いた深いブルーへ思いを馳せ、エレガントなジャケットとドレスを作り上げました。

ブランドらしいシャープなアールカッティングが施されたドレスに加え、セットでの着用を想定し、ドレスの襟と美しく重なるノーカラーにデザインされた、比翼仕立てのダブルブレストジャケットがラインナップ。体を美しくフレーミングしつつ、軽やかな着心地でユニフォームが要求する機能性も内包します。ジャケットの首元を飾るスカーフには、長野県の県花であるリンドウの刺繍が濃紺で施され、レセプションなどの美術館に想定される華やかなシーンを上品に彩り、美しい建築空間の中に静かに溶け込みます。

ユニフォームデザイン  黒河内真衣子

Mame Kurogouchi デザイナー
2010年 黒河内デザイン事務所設立
自身のブランド「Mame Kurogouchi」を立ち上げる。
2014年 毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。
2017年 Fashion Prize of Tokyo受賞。

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