NAMコレクション2024 特集展示 自然と人間/あいだの美術
展示室2 ・ 展示室3
開催期間2024年11月30日(土)~ 2025年1月13日(月)
長野県立美術館は1966年に財団法人信濃美術館として発足して以来、郷土作家による作品や、信州の自然を描いた風景画を中心に作品を収集してきました。日本の近代美術を基軸としたコレクションには、信州の地に根差したからこそ見つめられた風景や、この地を訪れた画家の眼差しによって観察された風景など、さまざまな美術家によって見出された「自然」が描かれています。また、4600点を超える収蔵品の中には、図案やイラストレーション、ことばを用いた作品など、従来の絵画・立体作品の範囲にとどまらない、多様な表現や形態を用いた美術作品が含まれていることも見逃せません。
本展は、「自然と人間/あいだの美術」の二部構成によって、普段展示する機会が少ない作品も交えて、NAM(長野県立美術館)コレクションを特集します。第一部では、近代日本美術における自然表現の断片を辿り、第二部では作品と資料の「あいだ」に位置する近現代の芸術表現を紹介します。
多様な表現に彩られたNAMコレクションを、どうぞお楽しみください。
第一部 「自然と人間」 ― 日本近代美術コレクションから
・ 西洋の「眼」―リアルの系譜
・ 無名の風景の発見
・ 感応する風景―河野通勢と村山槐多
・ 北信の近代南画
・ 農と地の記憶
・ 近代登山と風景―版画コレクションを中心に
・ 図案と紋様―江崎孝坪の風呂敷原画