映像作品上映
交流スペース
開催期間2023年9月14日(木)~ 2025年3月31日(月)
本館1階交流スペースでは、榊原澄人《飯縄縁日》(2021)およびユーフラテス《1本の線》(2021)、岡江真一郎《いつものミュージアム》(2021)の映像作品を上映しています。
【上映休止のお知らせ】
交流スペースでのイベント開催に伴い、下記の日程は上映休止となります。
・2024年12月14日(土): [こどもアートラボ「みんなでチャレンジ!キャップでアート」]開催のため 終日休止
上映スケジュール
9:00-9:36 榊原澄人《飯縄縁日》
9:40-10:10 ユーフラテス《1本の線》
10:15-10:51 榊原澄人《飯縄縁日》
10:55-11:25 ユーフラテス《1本の線》
11:30-12:06 榊原澄人《飯縄縁日》
12:10-12:40 ユーフラテス《1本の線》
岡江真一郎《いつものミュージアム》
12:45-13:21 榊原澄人《飯縄縁日》
13:25-13:55 ユーフラテス《1本の線》
14:00-14:36 榊原澄人《飯縄縁日》
14:40-15:10 ユーフラテス《1本の線》
15:15-15:51 榊原澄人《飯縄縁日》
15:55-16:25 ユーフラテス《1本の線》
作品紹介
榊原澄人《飯縄縁日》(12分、ヴィデオ、2021年)※みんなのアートプロジェクト作品
《飯縄縁日》は、飯綱山麓で暮らす榊原が実際に目にした北信の風景と自身の「インナーランドスケープ(内在的原風景)」を織り交ぜながらパノラミックに描くアニメーション作品です。本作では、榊原作品の特徴ともいえる、複数のモティーフの反復運動を相互に作用させながら全体の再起的なシークエンスを作り出す手法が取り入れられています。ひとつの作品のなかに複数の時間軸を混在させるスタイルは、幼少期より「時間」の概念に関心をもっていたという作家が、実際に経験してきた通時的な知覚を超越した現実認識体験――それを作家は「総観」と呼びます――を映像によって表現するために洗練させてきたものです。始まりも終わりもなく、ひたすら繰り返される発生と消滅の様相は生命の営みを彷彿とさせます。オタワ国際アニメーション映画祭 最優秀ノンナラティブ賞(2022)受賞作品。
ユーフラテス《一本の線》(5分30秒、ヴィデオ、2021年)※みんなのアートプロジェクト作品
《1本の線》はL字状に配された2つの壁面を舞台に「線」が動きまわることで展開されるアニメーション作品です。作品の鍵となる線は次のルールに従います。
▷線の長さは、一定に保たれる。
▷あらかじめ決められた絵を「なぞるように」進む。
線は本作の主人公である「少女」と「小鳥」、そしてさまざまなモティーフをなぞるように動きますが、飛行機雲のように一定の時間が経過すると端から消えていきます。本作では断片的な線によって表現される物語を読み解くことが求められます。壁の各面でそれぞれ描かれる「少女」と「小鳥」の物語の行方は容易には理解できないかもしれません。しかし、繰り返し鑑賞するなかでその全容に気づいたとき、その発見をだれかと共有したいという気持ちになるのではないでしょうか。
岡江真一郎《いつものミュージアム》(3分41秒、ヴィデオ、2021年)
《いつものミュージアム》は、長野県立美術館に学校団体見学で訪れる子どもたち向けに事前学習アニメーションとして制作された作品です。
主人公は、長野県を旅して美術館に出会い、館内をふわふわと探検していきます。美術館の所在地や歴史、初めて美術館に来た来館者に向けて、美術館の楽しみ方を軽快な歌と音楽で紹介しています。「ランドスケープ・ミュージアム」や「出会いと交流の場」として新たに生まれ変わった長野県立美術館を、楽しみつくしてほしいという願いが込められています。
(本アニメーションは、長野県立美術館YouTubeにて公開しています。詳しくは こちらをご覧ください。)
注意事項
・イベント開催や設備点検などにより、上映作品をご覧いただけない場合があります。
・交流スペース内での飲食はご遠慮ください。
・動画の撮影はご遠慮ください。
・非営利・非商業目的の個人的な写真撮影やSNSなどでの公開は可能です。撮影の際は、他の来館者のご迷惑とならないようご注意ください。
・壁に手を触れないでください。