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展覧会

展覧会情報

公開制作vol.4 原田裕規 ドリームスケープ

オープンギャラリー

開催期間2024年10月5日(土)~ 2025年3月16日(日)

公開制作は、アーティストが一定期間美術館に滞在して作品を制作し、その制作過程や完成した作品をご覧いただくプログラムです。vol.4となる今年度は、とるにたらない視覚文化をモチーフに、テクノロジー、リサーチ、パフォーマンスなどを駆使して作品を制作している原田裕規を招へいします。

長野県民にとって、山々の連なる風景は日常であるとともに、多くの人を魅了する観光資源でもあります。長野県立美術館は、コレクションポリシーのひとつとして、美しい山岳風景を描いた表現を挙げており、旅行や登山、避暑、疎開等さまざまな理由で長野に訪れ、描いてきた作家たちの風景表現を多数コレクションしています。他方、長野では、光学や印刷の技術が発達し主要な産業となっています。山を愛好し、それらを撮影・発表する人たちが大勢いることと、どこかでつながりがあるのかもしれません。

原田は、公開制作のために長野をリサーチする中で、この「風景表現」と「印刷技術」という二つのキーワードに関心を示しました。今回の公開制作では、近年「ドリームスケープ」という名称でインターネットを中心に流行しているデジタル風景表現について考察・制作を重ねてきた原田が、長野の風景表現に向き合い、作品として昇華していく様子が公開されます。

また当館初の試みとして、NAMコレクション2024第Ⅲ期のゲストキュレーターを原田が担当します。長野の風景が描かれた作品や、「荒野」をモチーフとした松澤宥の言葉の作品などを通じて、長野県の各地域と風景表現の関わりが示されることになります。

※NAMコレクション2024 第Ⅲ期についてはこちらをご覧ください。
*プレスリリースは こちら

〔作家プロフィール〕
原田 裕規(はらだ・ゆうき)/アーティスト
1989年山口県生まれ、2016年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。主な個展に「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(日本ハワイ移民資料館、2023年)、「Unreal Ecology」(京都芸術センター、2022年)、「アペルト14 原田裕規 Waiting for」(金沢21世紀美術館、2021年)、単著に『評伝クリスチャン・ラッセン』(中央公論新社、2023年)、『とるにたらない美術』(ケンエレブックス、2023年)、編著に『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013年)、受賞にTERRADA ART AWARD 2023など。



『原田裕規:ドリームスケープ』発売中!

公開制作vol.4およびNAMコレクション2024第Ⅲ期の記録を収めた書籍『原田裕規:ドリームスケープ』が当館ミュージアムショップなどで発売中です。
「公開制作vol.4 原田裕規 ドリームスケープ」を実施するにあたって、その準備段階から実際の公開制作の様子、「NAMコレクション2024第Ⅲ期 もうひとつの風景」との関わりと展示の記録、風景表現と印刷技術に関わる方々へのインタビューやコラムなどを収録し、原田が「夢のような風景」を追った旅の様子を凝縮しました。

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『原田裕規:ドリームスケープ』
仕様:186×123×9mm、128ページ、並製、PPシートカバー
価格:2,500円(税抜)

監修:長野県立美術館
執筆:原田裕規、山下樹里、鈴木幸野、松井正、木下守、山口修一、松澤久美子
アートディレクション・デザイン:芝野健太
写真:村松桂(株式会社カロワークス)
編集:山下樹里、堀千晶
印刷・製本:株式会社ライブアートブックス
発行:this and that

一部ウェブショップなどでも販売しております。

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開催情報

会期

2024年10月5日(土)~ 2025年3月16日(日)

休館日

水曜日、年末年始(12/28~1/3)

開館時間

9:00〜17:00

観覧料

無料

会場

オープンギャラリー

主催

長野県、長野県立美術館

支援

令和6年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業

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