[終了しました] Love Stone Project(ラヴ・ストーン・プロジェクト)進行中!
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Love Stone Project(ラヴ・ストーン・プロジェクト)とは、彫刻家の冨長敦也氏が巨大なハート型の石を、日本国内はもとより、世界を旅して、その土地で出会う人々と一緒に磨くプロジェクト。今まで約150カ所、2万人の参加者が石を磨いてきたとのこと。
長野県でのプロジェクトは、県信濃美術館の建設工事の際、地上からおよそ地下6メートルを掘ったあたりで、直径2メートル、高さ1.5メートル程度の巨石が3つ出てきたことがきっかけでした。 赤みがかった黄土色の巨石。冨長氏が土と石が混ざり合った「皮」の部分を電動ヤスリ機等で削り、その後、2021年春にリニューアルオープンする新美術館前に設置し、来館者とともに紙ヤスリで磨く予定です。
2020年8月中旬に1回目の滞在制作をおこない、注目を浴びました。ほぼ同じ大きさに見えた3つの巨石も削ってみると、色や硬さが違い、その石に合わせた方法で作業する作家の姿がうかがえました。
「今の時期、新しいものに触れる機会や、知らない人と出会うことが難しくなっている。長野県でのプロジェクトが、その素晴らしさを再び広げる場になってほしい」と冨長氏は語っています。 子供からお年寄りまで、どんな人が石と出合い、人と出会い、磨いてくれるのでしょうか。その土地ならではの石と人との出合いに期待したいと思います。
○略歴
彫刻家 冨長 敦也(とみなが・あつや)
1961 大阪府大阪市に生まれる
1984年 金沢美術工芸大学美術工芸学部美術学科彫刻専攻卒業
1986年 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科絵画・彫刻専攻修了
能勢黒御影石石切場(大阪府豊能郡)にて制作を始める
1988年 大阪中之島緑道彫刻公募にて受賞(大阪)
1990年 第3回三田彫刻コンペティションにて特別賞受賞(兵庫)
1997年 (財)ポーラ美術振興財団在外研修助成を受け、イタリアにて滞在・制作
以降、世界各地にて啓示を受けながら原始的な手法で石を彫る制作を行う
1998年 神戸学院大学創立30周年記念モニュメントコンクールにて一位指名
2012年 Ippodo New Yorkにて個展
2013年 作品収蔵(Long House Reserve/NY)
第25回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)にて大賞受賞
2015年 ときわミュージアム(宇部市)にて個展
2017年 豊中市立文化芸術センターにて個展
豊中市の中学美術科の教諭として勤務
○スケジュール(予定)
2020年8月9日(日)~20日(木)3つの巨石の皮をむく作業
2020年9月19日(土)~22日(火/祝)3つの巨石の皮をむく作業
2021年春 長野県信濃美術館リニューアルオープン
2021年春~ 来館者とともに石を磨く作業をワークショップ形式で月2,3回程度おこなう