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【スタッフのつぶやき8】Love Stone Project について

アート・コミュニケータ

2020年10月23日(金)

Love Stone Projectの彫刻家・冨長敦也さんが、
8月と9月に3つの巨石の石と土が混在した部分を削り取る「皮むき」を、本館現場にておこないました!

なんと、3つの巨石のうち、1つは500万年前の石だそうです。
500万年前というと…人類が誕生したくらいの時期ですかね?
そんな昔から存在する石が、長いときを経て、現在の私たちの前に現れてくれるなんて、
ちょっとロマンチックですよね!

「本館リニューアル情報」ページでも冨長さんが巨石を削りに来た時の様子をご紹介していますが、
こちらでもその様子を、お届けしちゃいます!





8月8日土曜日。作業の前日、巨石の皮むき作業を前に、
大阪在住の冨長さん、「登れるんちゃいます?」と言って石の上へ!
「早く削りたい」とワクワクして石に触れていました。

巨石は、信濃美術館の真下から出てきました。
工事現場の方も、「こんな大きい石は見たことない!」と言って、
掘り出したり動かしたりするのに一苦労だったそうです。
もちろん、2,3人の力ではびくともしませんでした(笑)





いよいよ皮むき作業。
3つの石は、それぞれ削り方を変えて「皮むき」作業をおこないました!
この波のような跡は、冨長さんがグラインダー(電動ヤスリ機)で削った部分です。
だんだんと凸凹を平らにしていきます。





冨長さんの滞在期間中、工事現場の方々も、毎日進捗を見に来るくらい興味津々です。
石は、冨長さんが皮むきをした後、新しい美術館の正面に設置されます。




8月の作業はここまで。
この後、建設現場の仕事の進捗状況に合わせて石を移動。冨長さんの作業を待ちます。






こちらは、9月の作業風景です。
巨石の上側と下側で色が違うのがわかりますか?下側は茶色っぽく見えます。
この下側が「皮」になります!この皮を剥くと、本来の石の色や形があらわれてきます。
上側のつるんとした面が、まさしく本来の石の姿なんですね。
設置場所になる美術館の正面には、ウッドデッキが設置され、石の全体は見えなくなってしまいます。





皮むきはグラインダー(電動ヤスリ機)を使用します。
工事現場なので石の周りは大型重機が行き交っているため、冨長さんにはヘルメット着用をお願いしました。
ゴーグルに防塵マスクに、防音のためのイヤーマフ。
フル装備で黙々と石と向き合います。

グラインダーで皮をむいたあとは、
冨長さんが砥石を使って、手作業で石をピカピカに磨いていきます。
こんなに大きい石を手作業で、しかも一人で磨いていく冨長さん。
いったいどんな気持ちで石と向き合っていたのでしょうか?




3つの石は、それぞれ皮むきをすると、石本来の色や質感があらわれます。





9月の皮むき作業を終えて、9月末に石の大移動がおこなわれました!




なんと、3つの石は2台のショベルカーで運ばれます。
10トン近い重さなので、吊るしたまま移動は出来ません。
工事現場の職人さんたちの技が光ります!








3つの石は、それぞれ位置や向きなどの微調整をおこない、
来年4月のオープンと同時に美術館に来た方々をお迎えします!

なんと、石が設置された場所は、もともと石が埋まっていた場所の近くだそうで、
冨長さんも「石が移動しながら、元あった場所に戻ってきたね」と嬉しそうにしていました!

Love Stone Projectは、石を介して多くの方が交流するプロジェクトです。
来年4月のリニューアルオープン以降、毎月ワークショップを開催し、皆さんと一緒に石を磨きます。
さらにピカピカにしていきましょう!
アート・コミュニケータの皆さんにも、
ぜひこのプロジェクトに参加して日々変化する石の手触りを体感してもらえたらうれしいです!
お楽しみに!

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