アート・コミュニケータ
2020年6月8日(月)
「美術館」について、みなさんはどんなイメージをお持ちですか?
美術館にはさまざまな楽しみ方があります。
ミュージアムショップで買い物を楽しむのも良し、おしゃれなレストランでランチをするのも良し。
もちろん、展覧会で作品鑑賞を楽しむのも良しです!
ひとりひとりに違った楽しみ方があり、そこには違った体験や感想が生まれます。
例えば、なにが描いてあるのか一見わからないような抽象的な作品があります。
「なにが描いてあるんだろう?」
「この部分が顔に見える!」
「この作家は、なんでこんな絵をつくったんだろう?」
などなど、展示室ではいろいろな感想や、疑問が生まれてきますね。
・・・そして、もう少し時間をかけて、じっくりと作品と向き合うことで、
作品の新たな面に気が付いたり、展示されているのは「作品」でも、
それを作った「作者の顔」が浮かんできたりもします。
また、同じ作品を見ていたのに、隣の人は自分と違った感想を抱いていた、という経験はありませんか?
作品を前に、思うことや考えることは人によって異なります。
一人で作品を見ていたときに感じていた疑問や感想を、言葉にして、一緒にいろんな人と考えてみると
きっとたくさんの意見がでてくると思います。
そうした、作品についてじっくり考える場をつくったり、ひとりひとり違う感想を引き出したり、
新たな発見のきっかけをつくるのが、「アート・コミュニケータ」です!
アート・コミュニケータの活動は、
人とアートをつなぎ、アートを通していろいろな人々が出会い、対話が生まれるような場をつくることです。
美術館がそんな場所になるために、美術館の新しい楽しみ方を、いろんな人と一緒に考えていきます。
誰かと感想を共有してみたい、作品を見たことがきっかけでなにかを作りたいなど、そういった気持ちをもとに、
展覧会をもっと楽しむためのワークショップを企画したり、
障がいのある方も来館しやすくなる仕組みを考えたり、
子どもと一緒に作品の前でおしゃべりを楽しんだり。
みなさんが考える、美術館でやってみたいこと、わくわくすることを、ぜひ一緒にかたちにしていきましょう。
そしてゆくゆくは、アート・コミュニケータとして活動していくことも、
美術館を楽しむひとつのかたちになっていくと思っています。
みなさんのご応募をお待ちしています!