[アーカイブ] [小展示室]川上冬崖の世界
その他
開催期間2009年12月25日(金)~ 2010年1月19日(火)
幕末、現在の長野市に生まれた川上冬崖(1827-1881)は、近代日本洋画の先駆者として広く知られています。彼は江戸幕府が設置した、西洋の学問・技術を研究する蕃書調所(ばんしょしらべしょ)や図画御用掛(ずがごようがかり)などで、洋画の研究をし、日本で初めての西洋画指南書『西画指南(せいがしなん)』を、英語の原著から翻訳・編集しました。また、自らが主催した洋画塾・聴香読画館(ちょうこうどくがかん)において、小山正太郎や松岡壽など、後の日本洋画界を担う人材を数多く輩出したことも、高い評価を得た理由の一つでしょう。幕末から明治初頭にかけて、日本における洋画の導入・発展に大きく貢献した冬崖ですが、実は西洋画の研究を始める前に、南画家として知られる存在でもありました。
今回は、冬崖の画業を、貴重な肉筆作品や、冬崖が訳出編纂した西洋画の指導書「西画指南」などを通してご覧いただきます。
今回は、冬崖の画業を、貴重な肉筆作品や、冬崖が訳出編纂した西洋画の指導書「西画指南」などを通してご覧いただきます。