ロゴマーク

お知らせ

【ACのつぶやき】9月16日(土)ACラボ「“Soil Full World” 土で描こう!」

アート・コミュニケータ

2024年1月27日(土)

日ごろ意識していない土にも赤、白、黒、オレンジ、灰色・・・実に様々な色があり、その感触も様々。身近にある土で絵の具をつくって、自分だけのアート作品を描いてみよう。

この企画は、一昨年、初めてACラボとして実施し今回はその2回目。
参加者のみなさんに喜んでいただけた嬉しさ、アートを介してつながることができたという実感。そして土のもつ素材としての魅力と自由に表現する楽しさの再発見、あの感動をもっと多くの方に味わっていただきたいと2回目を企画しました。

まず、絵の具になる土の採集から始めました。
長野市内のみならず県内県外の様々な場所の土がACたちによって集められ、なんと国外の土まで。フランス・セーヌの土もやってきました。その数は30種類余りにも。パウダー状の白土から真っ黒なざらざらの土までまさにSoil Full World!自然界のもつ色の面白さに驚くばかりです。

集められた土は天日干しにした後ふるいにかけ、さらに熱処理して滅菌し、美術館で使用できるように準備しました。また、新しい試みとして、蝋に土を混ぜ土クレヨンも作ってみました。


当日は10組27名のみなさんにご参加いただきました。

“土バー”に並べられた色とりどりの土からそれぞれ使いたい土をトレーに取ります。どの色を使おうか楽しそうに選ぶ子どもたち、大人の方々はラベルに書いた産地にも注目して選ばんでいました。

そこに洗濯のりを混ぜ、絵の具が出来上がり。選んだ用紙(ボード)に土の絵の具をスプーンで垂らしたり指で伸ばしたり、描いた上にさらに重ねて盛り上げたり、粒の荒い土を上からトッピングしたり。大人も子どもも表現方法は様々。土の感触も楽しみながら自由な発想でバラエティに富んだ表現が次々に生まれていきました。


どれもすてきです!


参加者のみなさんには

「土の種類が想像以上に多く、採れた場所も様々で選ぶだけでも楽しめました。」

「熱中して描いてしまいました。」「作品作りはもちろん、スタッフの方が話しかけてくださり、色々なお話をしながら過ごせてリフレッシュできました。」など、うれしい感想をたくさん寄せられました。

このACラボを通して出会うことができたみなさんと、楽しい時間と様々な価値観を共有し、つながることができ、アート・コミュニケータとして何よりの喜びです。今後も人と人、人と作品、多くの人々のコミュニケーションの“つなぎ手”となれるよう県立美術館で活動していきます。



企画:アート・コミュニケータ 中村美枝子、中野純子、間美羽、新野智里、池田真理子、大井光世、小山勝宏、島田典子、土屋彰人、中澤みどり、伴美佐子、東澤一也、宮本真悠子

執筆:中村美枝子


MENU