ロゴマーク

お知らせ

【ACのつぶやき】6月18日(日)ACラボ「Check it out ! 美術館探検ツアー」

アート・コミュニケータ

2023年8月29日(火)

「高校生から20代の若い人たちの来館が少ないんだよね」学芸員の言葉が気になって、思い切って若い人たち向けのイベントを立ち上げようとAC3名で動き出しました。
「そもそも興味のない人をどうやって誘うの?」「若い人にこだわらなくてもいいんじゃない」「どうやったら美術館という空間自体を楽しんでもらえるかな?」と企画を考える中、チェックポイントを作って探検しよう、お気に入りポイントを切り取ろう、写真を撮ろう、インスタントカメラ(チェキ)で撮ったら面白いね、とアイデアがまとまって来ました。「チェキでチェック、チェキナベイビー…チェキラ!Check it out!」とメンバーの一人がつぶやき、それがイベントタイトルに。打ち合わせを重ね、ACの皆さんに協力してもらいながら内容を詰めました。

当日は梅雨の晴れ間となり、10代・20代を中心に10名の方にご参加いただきました。ツアーの案内をするACを含め、5~6名のグループ3つに分かれてイベントスタート!まずはアートカードを使ったゲームを楽しみながら、初めましてのご挨拶。参加者同士で協力する質問ゲームで和やかな笑顔が見られました。

そしていよいよ、グループごとに館内外を巡るツアーへ!


参加者には、ACが撮影したおすすめポイントの写真が載った地図が配られます。各グループ順路に従って歩きながら、お気に入りの場所を見つけたら、インスタントカメラでパチリ!その場で印刷してお土産に持ち帰ります。


チェックポイントを探しながら、チェキを撮り合ったり、建物の素材や構造に込められた美術館のヒミツに驚いたり。連絡ブリッジや展示室前の廊下、風テラスからは周囲の素晴らしい景色。信濃美術館時代からのつながりを知り、歴史の中にある美術館を感じるひと時も。最後は全てのグループが14時半に水辺テラスで合流。《霧の彫刻》に歓声を上げました。

メイン会場に戻ってからは、撮ってきた写真の発表や振り返りの交流タイム。「建物全体がアート。美術館を見る目が変わった」「どこからでも入れる憩いの場」「チェキの写真が思い出になった」「展示以外にも楽しみがあり親しみがわいた」などの感想があり、「美術館に来たら今回のように何かを組み合わせたイベントがあるとまた来たい」との声も。参加者は当館に来たのが初めてか2回目の人たちが多く、貴重な感想や意見をお聞きすることができました。


今回の企画では、参加した皆さんの楽しそうな様子や感想から、改めて美術館の建物としての魅力を実感することができました。新たな出会いと発見の場となる「つながる美術館」を、より多くの方に楽しんでもらいたいと思いを新たにしました。

企画・執筆  :アート・コミュニケータ 藤澤善博・馬場澄子・横川七海

MENU