アート・コミュニケータ
2022年12月20日(火)
アート・コミュニケータ企画によるアート・コミュニケータのための勉強会がはじまりました。
その名も【ACゼミ】!
ゼミ立ち上げのきっかけは、この夏『十和田市現代美術館』(青森県)に訪れたアート・コミュニケータの旅話で盛り上がった2人の会話から。
『十和田市現代美術館』ってすごい場所だね!そこで学芸員をしていた人が長野市にいるよ!それは是非話を聞いてみたい!せっかくならAC活動に生かす勉強会という形で開催できないかな?
トントン拍子で話が進み【ACゼミ】が発足しました!
エルヴィン・ヴルム《ファット・ハウス》《ファット・カー》十和田市現代美術館
撮影:戸谷英俊(アート・コミュ二ケータ)
第1回ACゼミの講師は、『十和田市現代美術館』の形も名前も決まっていない初期段階から学芸員として携わり、館の運営に尽力された山貝征典さん。現在は、清泉女学院大学 人間学部 文化学科で准教授として軽芸術の研究をされている山貝さんをゲストにお迎えして、開館当時のお話を伺いました。
前半のトークでは、山貝さんの実体験を通した貴重なお話しが盛りだくさん!
美術館の成り立ち・恒久設置作品メインの美術館の特徴・市民の反応と変化・市民やボランティアの関わり…などなど時にユーモアを交えながら、たのしいお話が進みます。
アート・コミュニケータも興味津々!
10年以上前にできた美術館が、今もなおアート好きの聖地として憧れの場所であり続けることができるのは「わざわざ出かけて(青森遠い)そこに行かないと見られない作品がある(オリジナリティがすごい!)」という要素が組み合わさっていた!
チェ・ジョンファ《フラワー・ホース》十和田市現代美術館
「SUMOAURA(相撲-オーラ展)」展示風景(2009年)撮影:山貝征典
商店街に展示をしたり、作家が市内に滞在して作品をつくりあげたり、野外展示ゾーンでお祭りを開催したり...「街と市民とアートの関係」を深める工夫がそこかしこに。だから街との一体感があるんだ!
画像左右とも「チェ・ジョンファ OK!」(2009年)展示風景、撮影:山貝征典
左:街中展示作品解説ツアー、右:会期中に行われたイベント・第1回「三本木小唄ナイト」
後半は、山貝さんとアート・コミュニケータの対談を交えながら質疑応答の時間へ突入し、たくさんの質問で盛り上がりました。
『十和田市現代美術館』の事例を元に、地域と一体となって美術館を盛り上げていくためのヒントや学びが得られた第1回ACゼミでした。
山貝さん、貴重なお話しをありがとうございました!とても楽しい時間でした!
企画・執筆:アート・コミュ二ケータ 榊原美奈子、戸谷英俊